UNCONSCIOUS FLOW

Summary

コミュニケーションを可視化する

作品コンセプト

 face-to-faceのコミュニケーションにおける意図的な“うそ”は、誰もが身に覚えがあるものである。本当は怒っていても、状況が許さない場合、にっこり笑ったり、うれしくなくても、礼儀上、お礼を言ったりする。意識的に社会的なルールを守ることで、自分にうそをついている。一方、我々の身体のコミュニケーションのサインについて考えてみると、脳は意識的に嘘をつくとができるが、身体は嘘がつけない。例えば、疲れていても仕事をしなければならない場合、脳は疲れていないという信号を意識的に送るが、身体はだんだんついて来れなくなるように。そこで、我々は、正直な身体を心泊で計測し、テクノロジーを用いて社会的に隠れていた次元のノンバーバルコミュニケーションの新たなコードを出現させ、日本テイストで、心が触れあうテクノヒーリングアートとして、提案する。 

作品説明

 男女の人魚CGは、観客2名の各々の分身(Agent)として働く。分身の人魚は、お互いの鎖骨に装着している電極から心泊数に同期して動いており、お互いの心泊数をPCで計算したシンクロ度インタラクションモデルによって、人魚達が観客2名のお互いに隠した次元のノンバーバルコミュニケーションの様子を表現することになる。例えば、お互い関心があるのだが、はずかしいので、無関心を装っている。しかし、心臓はドキドキしているなど。。。(詳しくは、シンクロ度インタラクションモデルの章を参照)そして、二人の手の動きを設置されたカメラがとらえ、PCで画像解析を行ない、シンクロ度インタラクションモデルに応じて、シンクロ度の高い場合は体験者の手の動きにお互いの分身のCGが追従し、シンクロ度の低い場合は分身のCGが逃げていく。また、お互いの分身の人魚に触れた場合、バイブレータで擬似的に触感を感じることができる。環境音は、電子聴診器は体験者の心音をはかり、PCで心音を加工して出力する。 



シンクロ度インタラクションモデル

 心拍数から計算されるリラックス-緊張度と、その変化量から計算される関心度により、モデル図にデータがマッピングされる。シンクロ度インタラクションモデルは我々の表面的コミュニケーションに表れない隠された次元のコミュニケーションコードを表現することを目的とする。 



(1.

二人の体験者がともにリラックス度が高く、関心度が高い領域に入ったときにシンクロしているとみなし、体験者の分身のCGリアクションは例えば非常に仲良く手を繋いだり、オープンマインドな行為のアニメーションが生成される。

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(2.

ともに関心度が低く、緊張度が高い領域に入った場合は、お互いに好ましいコミュニケーションが生成されていないとみなす。CGリアクションは例えばお互いが喧嘩をしているアニメーションが生成される。

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(3.

ともにリラックス度が高く、関心度が低い場合は、「我が道を行く」とみなす。CGリアクションは例えばお互いが干渉しないアニメーションが生成される。

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(4.

ともに関心度が高く、緊張度が高い領域に入った場合は、お互いが緊張して恥ずかしいフィーリングを持っているとみなす。CGリアクションは例えばお互いが恥ずかしがっているアニメーションが生成される。

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このようにface-to-faceのコミュニケーションで見えなかったノンバーバル・コミュニケーションの新たなコードが分身のを通して発見される。 

レンジセンサーによる手の認識

 レンジセンサーにより体験者の手の認識が行なわれる。2つのカメラから入力された2つの画像から画像の距離データが生成される。ディスプレイの手の画像の濃淡はカメラからの距離を表しており、白が近く黒が遠いことを表している。 

 

心電計 (electrocardiograph)

 心電計の電極(electrode)を体験者の身体に着けることにより、体験者の心拍数(heart rate?)を測定する。心拍数はRS232Cで接続されたPCに送られ、心拍数に応じたシンクロ度インタラクションモデル(synchronity interaction model)にマッピングされる。 

 

ソフトウェア

 Heart Sound Wavy Analysisは、入力されたデータを解析し、eventデータとしてEvent Controlへ、かつMIDIコマンドとしてSound Processingへ送る。Sound Processingは、必要に応じて音データを加工して出力する。Event Controlは、心音データによってCGの変化が必要になった場合、CG Generateへコマンドを送る。CG Generateは、そのコマンドに基づいてCGを生成し、出力を行う。また、カメラからのイメージデータは、Image Analysisによって解析され、手とディスプレイされたCGとの関係情報が、Event Controlに送られる。Event Controlは、そのデータによってCGの変化が必要になった場合、CG Generateにコマンドを送る。さらに、音データの変化も必要に応じてMIDIコマンドとしてSound Processingへ送ったり、バイブレータを動作させる。 



フロアプラン

インスタレーションは幅4m、奥行き4m、高さ3mを必要とし、暗く静かなスペースが好ましい。メインスクリーンと2つの障子スクリーンにインタラクションしている様子が映し出される。真中には水がみたされた直径1mの「ひのき」桶を置き、体験者2名は心音を測定するための聴診器を着け、桶の中のお互いの分身であるCGを触ることにより、ノンバーバルコミュニケーションを体験する。 

機材リスト

PC ×3 (PC ×2 Mac ×1)
Projector x3
CCD Camera x1
Network HUB x1

Mixer x1
Effector x1
Speaker x4

Electronic Stethoscope x2
Vibrator x2
Bucket of HINOKI x1
Table x1
Frame parts x1set
Screen (200inch) x1
SHOJI Screen x2
Electronic outlet x30
Power 30A (110V) 

協力:ソニー木原研究所


Documents

あかりフェスタGIFU2000 PDF

写真資料 PDF

Received Prize VIDA3.0  WEB

Paper

2000-PROCEEDINGS OF THE FIFTH INTERNATIONAL SYMPOSIUM ON ARTIFICIAL LIFE AND ROBOTS (AROB 5th ’00 vol.1)